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AWS SCS サンプル問題

AWS Certified Security - Specialty(AWS SCS)対策のオリジナル問題50問を無料公開。アプリの無料枠と同じ問題で、全260問収録のAWS SCS問題集から抜粋しています。「答えと解説を見る」を開くと、正解だけでなく全選択肢の解説を読めます。

50問無料公開 全260問収録 全選択肢解説付き
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検出

GuardDuty/脅威検出

Q1. ある企業がS3バケットに顧客データを保管しています。セキュリティ部門は「バケットに対する異常なAPI呼び出し、たとえば普段アクセスのない国からのオブジェクト大量ダウンロードを検出したい」と考えています。GuardDutyは組織で有効化済みですが、S3関連の検出結果がこれまで一度も発生していません。原因として最も可能性が高いものはどれですか?

  1. A. GuardDutyはS3を対象にしておらず、S3のAPI異常検知にはCloudTrail Insightsを使う必要がある
  2. B. バケットでサーバーアクセスログを有効にしていないため、GuardDutyが解析するログが存在しない
  3. C. GuardDutyのS3 Protectionが無効になっており、S3データイベントの解析が行われていない
  4. D. バケットにObject Lockが設定されていないため、GuardDutyがオブジェクト操作を追跡できない
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正解:C

A GuardDutyにはS3 Protectionがあり、S3のデータイベントを解析して異常なアクセスパターンを検出できる。S3が対象外という前提が誤り

B GuardDutyのS3 Protectionが解析するのはCloudTrailのS3データイベントであり、S3サーバーアクセスログではない。サーバーアクセスログを有効にしても検出結果は増えない

C(正解) 正解。S3 Protectionは個別に有効・無効を切り替えられる保護プランで、これが無効だとS3のデータイベントは解析対象にならない

D Object Lockは書き込み保護の機能で、脅威検出の可否とは無関係。GuardDutyの解析対象や検出能力には影響しない

GuardDuty/脅威検出

Q2. セキュリティチームは、EC2インスタンスのEBSボリュームにマルウェアが存在しないかを定期的に確認したいと考えています。ただし本番インスタンスの性能に影響を与えたくないため、インスタンス内でスキャンプロセスを常時走らせることは避けたいという制約があります。運用負荷が最も小さい方法はどれですか?

  1. A. GuardDuty Malware Protection for EC2でEBSボリュームをスキャンする
  2. B. 各インスタンスにサードパーティのウイルス対策エージェントを導入し、Systems Managerでスケジュール実行する
  3. C. Amazon Inspectorのスキャンを有効にして、EBSボリューム上のマルウェアを検出する
  4. D. Macieのデータ検出ジョブをEBSボリュームに対して実行し、悪意あるファイルを特定する
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正解:A

A(正解) 正解。対象インスタンスのEBSボリュームからレプリカを作成してGuardDuty側でスキャンするため、インスタンス上にエージェントを常駐させる必要がなく本番ワークロードへの影響も小さい

B 実現はできるがエージェントの配布・更新・スキャン中の負荷という運用コストが発生し、インスタンス性能に影響を与えたくないという制約にも反する

C Inspectorが検出するのはソフトウェアの脆弱性やネットワーク到達性、コード上の問題であり、マルウェアそのもののシグネチャ検査は行わない

D Macieが対象とするのはS3上の機密データの検出であり、EBSボリュームもマルウェアも対象外である

GuardDuty/脅威検出

Q3. コンテナ基盤としてEKSを利用している企業で、「コンテナ内でシェルが起動された」「想定外のバイナリが実行された」といったランタイムの挙動を検出したいという要件が挙がりました。既にEKS監査ログ由来の検出は有効化済みです。追加で必要な設定はどれですか?

  1. A. EKSコントロールプレーンのログをCloudWatch Logsへ出力し、メトリクスフィルターでシェル起動を検知する
  2. B. GuardDutyのMalware Protectionを有効にし、ワーカーノードのEBSをスキャンする
  3. C. Inspectorのコンテナイメージスキャンを有効にして、実行時の異常を検出する
  4. D. GuardDutyのRuntime Monitoringを有効化し、EKSアドオンとしてセキュリティエージェントをデプロイする
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正解:D

A コントロールプレーンのログにはKubernetes APIへの操作が記録されるだけで、コンテナ内部でどのプロセスが起動したかというOSレベルの挙動は含まれない

B スキャンはファイルの静的な検査であり、実行中プロセスの挙動をリアルタイムに捉えるものではない。シェル起動の検知には使えない

C Inspectorが行うのはECR上のイメージや実行中インスタンスの脆弱性評価で、実行時の挙動監視は担当しない

D(正解) 正解。Runtime Monitoringはノードやポッドにエージェントを配置してプロセス起動・ファイルアクセス・ネットワーク接続といったランタイムイベントを収集し、監査ログだけでは見えない挙動を検出できる

GuardDuty/脅威検出

Q4. 金融系の企業がAurora PostgreSQLに機密データを保管しています。セキュリティ部門は、データベースへの総当たり的なログイン試行や、これまで使われたことのない場所からの管理者ユーザーのログイン成功を検出したいと考えています。データベース側の設定変更を最小限にしたい場合、最も適切な選択はどれですか?

  1. A. Auroraの監査ログをCloudWatch Logsへ出力し、Logs Insightsのクエリを定期実行して異常なログインを抽出する
  2. B. GuardDutyのRDS Protectionを有効にし、ログイン活動のモニタリングを行わせる
  3. C. Detectiveを有効化し、データベースのログイン試行の挙動グラフを生成する
  4. D. Security Hubの基礎セキュリティのベストプラクティス標準を有効にし、ログイン失敗のコントロールを監視する
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正解:B

A 実現はできるが、閾値やクエリを自前で設計・維持する必要があり、未知の異常パターンには追随できない。設定変更も最小限とは言えない

B(正解) 正解。RDS Protectionは対象データベースのログイン活動を直接解析し、総当たりや通常と異なる挙動のログイン成功を検出結果として通知する。データベース側でログ出力設定を変更する必要がない

C Detectiveは既存の検出結果を深掘り調査するサービスで、それ自体が新たな脅威を検出する起点にはならない

D Security Hubのコントロールが評価するのはリソースの設定状態であり、実行中のログイン試行という動的なイベントは扱わない

GuardDuty/脅威検出

Q5. セキュリティ運用チームが、社内のペネトレーションテスト用IPアドレス範囲から発生する検出結果に悩まされています。この範囲からの通信は正当なものであり、GuardDutyの検出結果として上げたくありません。一方で、他の送信元からの同種の通信は引き続き検出したいと考えています。最も適切な設定はどれですか?

  1. A. 抑制ルールを作成し、該当の検出結果タイプを自動的にアーカイブする
  2. B. 脅威リストに該当のIPアドレス範囲を登録する
  3. C. 信頼するIPリストに該当のIPアドレス範囲を登録する
  4. D. 該当のIPアドレス範囲をセキュリティグループで明示的に許可し、正当な通信であることをGuardDutyに認識させる
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正解:C

A 抑制ルールでも雑音は減らせるが、送信元IPで条件を絞らず検出結果タイプだけで抑制すると、他の送信元からの同種の通信まで見逃すことになる

B 脅威リストは既知の悪意ある送信元を登録して検出を促す仕組みであり、逆に検出結果を増やしてしまう

C(正解) 正解。信頼するIPリストに登録された送信元からの通信については検出結果が生成されなくなる。送信元IP単位で効くため、他の送信元からの同種の通信は引き続き検出される

D セキュリティグループは通信制御の設定であり、GuardDutyの検出ロジックには影響しない。許可されている通信でも検出結果は生成される

GuardDuty/脅威検出

Q6. セキュリティエンジニアが、GuardDutyの重大度が高い検出結果だけを担当チームのチャットへ即時通知し、重大度が低いものは日次のレポートにまとめたいと考えています。通知の遅延を最小にしつつ、追加のポーリング処理を作らない構成はどれですか?

  1. A. GuardDutyの検出結果イベントをEventBridgeで受け、重大度の条件でイベントパターンを分けて別々のターゲットへルーティングする
  2. B. Lambda関数を5分間隔で実行し、GuardDutyのAPIで検出結果を取得して重大度ごとに振り分ける
  3. C. GuardDutyの検出結果をS3へエクスポートし、S3イベント通知からLambdaを起動して振り分ける
  4. D. CloudTrailにGuardDutyの検出結果が記録されるので、メトリクスフィルターとCloudWatchアラームで通知する
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正解:A

A(正解) 正解。GuardDutyは検出結果をEventBridgeへほぼリアルタイムに送信するため、イベントパターンで重大度を絞れば遅延なく振り分けられ、ポーリングも不要になる

B ポーリングを作らないという条件に反し、最大5分の遅延も生じる。どこまで取得済みかという状態を自前で管理する手間も増える

C S3へのエクスポートは一定間隔で行われるため即時性がなく、高重大度の即時通知という要件を満たせない

D CloudTrailに記録されるのはAPI呼び出しであって検出結果の内容ではない。重大度による振り分けの材料にならない

Security Hub/検出結果管理

Q7. 多数のアカウントと4つのリージョンでワークロードを運用する企業が、セキュリティの検出結果を1か所で確認できるようにしたいと考えています。アカウントごと・リージョンごとにコンソールを切り替える運用をやめたいというのが要望です。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. 各アカウント・各リージョンの検出結果をLambdaで取得し、単一のDynamoDBテーブルに集約する
  2. B. Security Hubの委任管理者を指定すれば、リージョンをまたいだ検出結果も自動的に1画面に集まる
  3. C. 検出結果をすべて1つのS3バケットへエクスポートし、Amazon Quick Sight(旧Amazon QuickSight)で可視化する
  4. D. Security Hubの委任管理者と集約リージョンの両方を設定する
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正解:D

A 自前実装は可能だが、取得漏れや更新反映の維持が負担になる。標準機能で実現できる要件に対して過剰な作り込みである

B 委任管理者はアカウント間の集約を担うが、リージョン間の集約は別途集約リージョンの設定が必要で、指定しただけでは実現しない

C レポート用途にはなるが、検出結果の状態更新やワークフロー管理といった運用機能が失われ、日々のトリアージには適さない

D(正解) 正解。アカウント間の集約は委任管理者、リージョン間の集約は集約リージョンの設定という2つの仕組みを組み合わせることで単一画面での確認が実現する。なお、この機能を提供する従来のSecurity Hubは2025年10月にAWS Security Hub CSPMへ改称され、同名の新しい統合サービスAWS Security Hub(2025年12月GA)と併存している

GuardDuty/脅威検出

Q8. ある企業ではサーバーレス基盤上で数百のLambda関数が稼働しており、外部APIとの連携処理も多数含まれています。セキュリティチームは、Lambda関数が想定外の外部エンドポイントへ通信していないかを監視したいと考えています。関数はVPCに接続していないものも多く、コードへの変更は加えたくありません。最も適切な方法はどれですか?

  1. A. すべてのLambda関数をVPCに接続し、VPCフローログで送信先を確認する
  2. B. Lambdaの実行ログをCloudWatch Logsで解析し、外部通信の記録を抽出する
  3. C. GuardDutyのLambda Protectionを有効にし、関数のネットワークアクティビティを解析させる
  4. D. Amazon Inspectorのコードスキャンを有効にし、外部通信を行うコードを検出する
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正解:C

A 実現はできるがアーキテクチャの大規模な変更を伴い、NATゲートウェイのコストや設計変更も必要になる。要件に対して重い

B 関数が明示的にログ出力しない限り通信先は記録されない。コードを変更しないという条件下では情報が得られない

C(正解) 正解。Lambda Protectionは関数のネットワークアクティビティログを解析し、VPC接続の有無にかかわらず不審な通信先への接続を検出できる

D Inspectorのコードスキャンは静的解析で脆弱なコードを指摘するもので、実行時にどこへ通信したかという事実は把握できない

インシデント対応

Detective/調査分析

Q9. セキュリティアナリストが、あるIAMロールに関する不審な検出結果を受け取りました。「そのロールが過去にどのAPIをどのくらいの頻度で呼び出していたのか」「今回の挙動は普段と比べてどう異常なのか」を、複数アカウントを横断して素早く可視化したいと考えています。分析基盤の構築作業を伴わない方法はどれですか?

  1. A. CloudTrailのログをS3に集約し、Athenaでロール単位の呼び出し回数を集計する
  2. B. Security Hubで該当ロールに関するコントロールの評価結果を確認する
  3. C. IAM Access Analyzerの未使用アクセスの分析を実行し、ロールの利用状況を確認する
  4. D. Detectiveを有効にし、検出結果から挙動グラフを辿ってロールのAPI呼び出しの推移を確認する
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正解:D

A 分析自体は可能だが、テーブル定義やクエリの作成が必要で、平常時との比較も自前で行う必要がある。素早い可視化という要件に対して手間が大きい

B Security Hubのコントロールは設定のコンプライアンス評価であり、ロールの過去の振る舞いや呼び出し頻度の推移は扱わない

C 未使用アクセスの分析は使われていない権限の洗い出しが目的で、時系列の挙動比較や異常性の可視化には向かない

D(正解) 正解。Detectiveはログを自動で取り込んで挙動グラフを構築し、対象の平常時のベースラインと当該期間の比較を用意された画面で確認できる

Detective/調査分析

Q10. セキュリティ部門がDetectiveを導入しようとしたところ、対象アカウントでは有効化できないというエラーが表示されました。当該アカウントではCloudTrailの証跡とVPCフローログが有効になっており、Security Hubも利用しています。有効化できない理由として最も可能性が高いものはどれですか?

  1. A. VPCフローログの集約先がS3になっており、CloudWatch Logsへ出力していないため
  2. B. Security Hubの委任管理者と同一アカウントでなければDetectiveを有効化できないため
  3. C. そのアカウントでGuardDutyが有効になってから必要な期間が経過していないため
  4. D. そのアカウントに管理者権限を持つIAMユーザーが存在しないため
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正解:C

A Detectiveはログの出力先設定に依存せず自らデータソースを取り込むため、フローログの出力先が有効化の可否を左右することはない

B Detectiveの委任管理者は他サービスと別に指定でき、Security Hubの委任管理者と一致している必要はない

C(正解) 正解。DetectiveはGuardDutyが一定期間(48時間)継続して有効になっていることを前提とする。有効化直後のアカウントでは条件を満たさずエラーになる

D 有効化はIAMロールでも実施でき、IAMユーザーの有無は前提条件ではない

Security Hub/検出結果管理

Q11. セキュリティ運用チームは、Security Hubでトリアージした検出結果のうち、対応が必要と判断したものだけを社内のチケット管理システムへ登録したいと考えています。アナリストが画面上で対象を選んだタイミングで連携が走る仕組みが望まれています。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. Security Hubのカスタムアクションを作り、EventBridgeで連携する
  2. B. すべての検出結果をEventBridgeで受けてチケットを自動登録し、不要なチケットは後から削除する
  3. C. 検出結果のワークフロー状態を進行中に変更すると自動的にチケットが作られるよう、Security Hubの設定を変更する
  4. D. AWS Incident Ledgerに検出結果を登録し、チケットとして管理する
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正解:A

A(正解) 正解。カスタムアクションはアナリストが選択した検出結果をイベントとしてEventBridgeへ送るため、人の判断を挟んだ連携が自然に実装できる。なお、この機能を提供する従来のSecurity Hubは2025年10月にAWS Security Hub CSPMへ改称され、同名の新しい統合サービスAWS Security Hub(2025年12月GA)と併存している

B 対応が必要なものだけを登録したいという要件に反し、大量の不要チケットが発生して運用が破綻する

C ワークフロー状態の変更で外部システムを直接呼び出す設定はSecurity Hubに存在しない。状態変更を検知する仕組みは別途必要になる

D架空 このような名称のサービスは存在しない。検出結果と外部システムの連携はイベント駆動の仕組みで実装する

インシデント対応手順

Q12. ある企業のセキュリティ運用チームに、外部の脅威情報サービスから自社の認証情報が公開されている可能性があるという連絡が入りました。公開リポジトリにIAMユーザーのアクセスキーが誤ってコミットされたことが判明しました。既に外部からの不審なAPI呼び出しが記録されています。被害の拡大を止めるために最初に取るべき行動として最も適切なものはどれですか?

  1. A. 該当IAMユーザーを削除する
  2. B. リポジトリから該当コミットを削除し、履歴を書き換える
  3. C. 該当アクセスキーを直ちに無効化し、そのうえで利用状況の調査と正規利用者への新しい認証方式の適用を進める
  4. D. そのIAMユーザーにすべてのアクションを拒否するインラインポリシーを付与し、キーはそのまま残す
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正解:C

A アクセスは止まるが、ユーザーに紐づくポリシーや所属情報が失われて事後調査がしにくくなる。まず無効化して調査の余地を残すのが定石である

B 既に流出したキーは有効なままで、進行中の不正アクセスは止まらない。リポジトリの清掃は必要だが最初の一手ではない

C(正解) 正解。キーの無効化は即座に不正利用を遮断でき、ユーザーやポリシーは残るため調査を継続できる。無効化したキーは調査後に削除すればよい

D 拒否ポリシーで一時的に遮断はできるが、キーが有効なまま残るためポリシーの適用漏れや解除で再び悪用される余地がある。キー自体の無効化が本筋である

証拠保全/フォレンジック

Q13. 本番環境のEC2インスタンスが侵害された可能性が高いと判断されました。攻撃者による外部への通信は遮断したい一方で、セキュリティチームは揮発性メモリの内容を含む証拠をこれから取得する必要があります。この段階での対応として最も適切なものはどれですか?

  1. A. インスタンスを停止し、EBSボリュームのスナップショットを取得する
  2. B. 隔離用セキュリティグループへ付け替え、稼働させたまま調査する
  3. C. インスタンスを終了し、新しいインスタンスをAMIから起動して復旧を優先する
  4. D. インスタンスにアタッチされたIAMロールを削除し、その後SSHで接続して調査する
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正解:B

A 停止するとメモリ上の情報が失われる。揮発性の証拠を取得する前に停止してはならない

B(正解) 正解。稼働状態を保ったまま通信だけを遮断すればメモリ上の証拠を失わずに済む。隔離用セキュリティグループは調査に必要な経路だけを許可する設計にする

C 終了するとインスタンスストアもメモリも失われ、原因究明が不可能になる。復旧を優先するとしても証拠保全の後に行う

D ロールを削除しても外部との通信は止まらない。またロールを消すと調査時のログ取得や証拠転送にも支障が出る

証拠保全/フォレンジック2つ選択

Q14. ある企業でマルウェアの感染が疑われる挙動が検出され、インシデント対応の手順を確認しています。本番のEC2インスタンスが侵害された疑いがあり、証拠を保全したうえで調査を行うことになりました。フォレンジックの観点で適切な操作を2つ選んでください。(2つ選択)

  1. A. 調査担当者がインスタンスにログインし、マルウェアと思われるファイルをその場で削除して復旧させる
  2. B. 通信を遮断する隔離用セキュリティグループへ付け替え、インスタンスは稼働させたままにする
  3. C. EBSボリュームのスナップショットを取得し、フォレンジック専用アカウントへ共有して解析する
  4. D. インスタンスを再起動して、正常な状態に戻す
  5. E. インスタンスを終了し、同じAMIから新しいインスタンスを起動する
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正解:B・C

A 証拠となるファイルやタイムスタンプが失われ、攻撃の経路や範囲が追えなくなる

B(正解) 正解。外部との通信を止めつつ、メモリ上の揮発性の情報を失わずに調査を進められる

C(正解) 正解。本番環境に手を加えずに解析でき、解析作業による証拠の汚染も避けられる。暗号化キーの共有許可も併せて必要になる

D メモリ上の情報が失われ、攻撃者の痕跡も消える。侵害の原因が残っていれば再び悪用される

E 証拠が完全に失われる。復旧を優先する場合でも証拠保全の後に行うべきである

インシデント対応手順2つ選択

Q15. ある企業がインシデント対応の体制を整備しており、実際に侵害が起きてから慌てないための準備を洗い出しています。侵害の発生に備えて事前に用意しておくべき事項として適切なものを2つ選んでください。(2つ選択)

  1. A. 通信を遮断する隔離用のセキュリティグループと、解析を行うフォレンジック専用アカウントをあらかじめ用意しておく
  2. B. 調査に必要なログは平時には取得を止めておき、侵害が疑われた時点で有効化する
  3. C. 対応担当者が緊急時に引き受ける専用ロールと、その利用を検知して通知する仕組みを定義しておく
  4. D. 対応手順は事案ごとに都度検討することとし、標準の手順書は作らない
  5. E. 侵害が疑われるインスタンスは即座に終了させる方針をあらかじめ定めておく
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正解:A・C

A(正解) 正解。侵害の判明後に設計から始めると封じ込めが遅れるため、隔離の手段と解析の場は平時に用意して手順を確認しておく

B 有効化した時点より前の記録は残らないため、最も知りたい侵害前後の挙動が失われる。ログは平時から取得しておく必要がある

C(正解) 正解。平時は使わない強い権限を用途と主体を限って用意し、利用そのものを検知できるようにしておくことで、緊急時の初動と事後の説明責任を両立できる

D 判断のばらつきと対応の遅れを招く。想定される事案ごとに手順を用意し、訓練で検証しておくのが基本になる

E メモリやインスタンスストア上の証拠が失われ、原因究明が不可能になる。証拠保全を経てから復旧するのが原則である

インフラストラクチャセキュリティ

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q16. ネットワークチームが、あるEC2インスタンスへの通信がセキュリティグループで拒否されたのかネットワークACLで拒否されたのかを切り分けたいと考えています。VPCフローログは既定の形式で有効になっています。切り分けを行うための考え方として最も適切なものはどれですか?

  1. A. 拒否レコードにセキュリティグループIDが記録されるため、その有無で判断できる
  2. B. 戻り方向の拒否レコードの有無から、ステートレスなネットワークACLを疑う
  3. C. フローログには許可された通信しか記録されないため、切り分けにはCloudTrailを使う
  4. D. フローログのアクション欄に拒否したリソースの種別が記録されるため、そのまま判別できる
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正解:B

A 既定の形式にセキュリティグループIDは含まれない。どのルールで落ちたかがそのまま記録されるわけではない

B(正解) 正解。両者の状態管理の違いが記録のされ方に現れる。受信は許可されているのに戻り方向に拒否レコードが出ている場合はネットワークACLを疑うといった切り分けができる

C フローログは許可と拒否の両方を記録でき、フィルターで選択もできる。CloudTrailはネットワーク通信を記録しない

D アクション欄に記録されるのは許可か拒否かだけで、どのリソースが拒否したかは記録されない

ハイブリッド接続/ネットワーク可視化

Q17. セキュリティチームは、社内規程で「インターネットゲートウェイから到達できてはならない」と定めたサブネット群について、設定変更によって意図しない経路が生まれていないかを定期的に点検したいと考えています。実際に通信が発生していなくても、構成上到達し得る経路を洗い出す必要があります。最も適切な方法はどれですか?

  1. A. VPCフローログを集約し、インターネットゲートウェイを経由した通信の記録を検索する
  2. B. ネットワークアクセススコープを定義してNetwork Access Analyzerで分析する
  3. C. GuardDutyを有効にし、インターネットからの不審な通信の検出結果を確認する
  4. D. セキュリティグループとネットワークACLの設定を一覧で出力し、目視で点検する
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正解:B

A 実際に流れた通信のメタデータしか残らないため、まだ使われていない到達経路は見つけられない

B(正解) 正解。到達してはならない経路をスコープとして宣言すると、構成を静的に解析して条件に一致する経路を検出結果として示すため、通信の実績がなくても過剰なアクセスを洗い出せる

C 脅威の兆候を知らせる仕組みで、構成上の到達可能性を網羅的に点検する用途ではない

D ルートテーブルやゲートウェイまで含めた組み合わせを人手で追うことになり、規模が大きくなると点検漏れが避けられない

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q18. 3層構成のアプリケーションで、Webサーバー層からアプリケーション層への通信のみを許可したいと考えています。各層はAuto Scalingで台数が変動し、IPアドレスは固定されません。運用の手間が最も小さい設計はどれですか?

  1. A. アプリケーション層のセキュリティグループで、Web層が利用するサブネットのCIDRからの通信を許可する
  2. B. アプリケーション層のセキュリティグループで、送信元にWeb層のセキュリティグループIDを指定して許可する
  3. C. ネットワークACLでWeb層サブネットからの通信のみを許可し、セキュリティグループはすべて許可にする
  4. D. Web層の各インスタンスにElastic IPを割り当て、そのIPをアプリケーション層のセキュリティグループで個別に許可する
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正解:B

A 台数変動には耐えるが、同じサブネットに別の用途のリソースが配置されると意図しない通信まで許可される。層の境界を正確に表現できない

B(正解) 正解。セキュリティグループを送信元に指定すれば、そのグループに属するインスタンスが増減してもルールの変更が不要で、層の境界を論理的に表現できる

C ネットワークACLはステートレスで戻り方向のエフェメラルポートの管理が必要になるうえ、セキュリティグループを全許可にすると多層防御が失われる

D 台数が変わるたびにルールの追加・削除が必要で運用負荷が高く、ルール数の上限にも当たりやすい

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q19. ある企業のWeb基盤に対して、特定のIPアドレスから断続的なスキャンと不正アクセスの試行が続いています。この送信元からVPC内リソースへ向かう通信を、サブネット単位で遮断したいと考えています。セキュリティグループでは実現しにくい理由と、適切な手段の説明として正しいものはどれですか?

  1. A. セキュリティグループには拒否ルールがないためサブネット全体には適用できないが、ネットワークACLはステートフルなので受信ルールを1つ追加すれば足りる
  2. B. セキュリティグループはサブネットに適用できないため、ネットワークACLで送信ルールだけを追加して遮断する
  3. C. セキュリティグループには明示的な拒否ルールが存在しないため、ネットワークACLで該当IPを拒否するルールを他の許可ルールより小さい番号で追加する
  4. D. セキュリティグループでもネットワークACLでも遮断できないため、WAFのIPセットで拒否する
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正解:C

A 拒否ルールがない点は正しいが、ネットワークACLはステートレスであるという基本を取り違えている

B 外部からの攻撃を止めるなら受信ルールでの拒否が中心になる。送信ルールだけでは受信を止められない

C(正解) 正解。ネットワークACLはルール番号の小さい順に評価され、拒否ルールを書ける唯一のレイヤーとしてサブネット単位の遮断に使える。番号順の設計が要点になる

D WAFはHTTP/HTTPSを扱うレイヤーで、対象がWeb以外の通信を含む場合には適用できない。ネットワークACLで遮断できるという前提も誤っている

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q20. プライベートサブネットのEC2インスタンスから、業務で必要な外部のパッケージリポジトリにだけ接続を許可し、それ以外のインターネット向け通信は遮断したいという要件があります。接続先はドメイン名で示され、IPアドレスは頻繁に変わります。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. セキュリティグループの送信ルールで、許可するドメイン名を指定する
  2. B. ネットワークACLの送信ルールで、許可するドメインのIPアドレスを列挙する
  3. C. NATゲートウェイを削除し、インスタンスに直接パブリックIPを割り当てる
  4. D. 出口にNetwork Firewallを置き、ドメインリストで許可する
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正解:D

A セキュリティグループのルールで指定できるのはIPアドレス範囲やセキュリティグループなどで、ドメイン名は指定できない

B IPアドレスが頻繁に変わる前提では維持できない。ルール数の上限にも当たりやすい

C 通信の制限にならないどころか、インスタンスをインターネットへ露出させる危険な変更である

D(正解) 正解。Network Firewallはドメイン名によるフィルタリングに対応しており、IPアドレスの変動に影響されずに許可対象を表現できる。出口を1か所に集約する設計とも相性が良い

ハイブリッド接続/ネットワーク可視化

Q21. 社内拠点やVPNから接続する管理用の通信を許可するため、多数のセキュリティグループに同じ拠点のCIDRを列挙しています。拠点の追加や回線の切り替えのたびに、すべてのセキュリティグループを個別に修正する作業が発生しており、修正漏れも起きています。運用の手間と漏れを減らす方法として最も適切なものはどれですか?

  1. A. 拠点のCIDRを列挙したセキュリティグループを1つ作り、他のセキュリティグループから送信元として参照する
  2. B. ネットワークACLに拠点のCIDRをまとめて記述し、セキュリティグループ側は全許可にする
  3. C. マネージドプレフィックスリストに拠点のCIDRを登録し、各セキュリティグループのルールでそのプレフィックスリストを参照する
  4. D. SCPで、拠点以外のCIDRを送信元とする受信ルールの作成を拒否する
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正解:C

A セキュリティグループを送信元に指定できるのは、そのグループに属するENIからの通信を許可する用途である。グループに属さない社外拠点のCIDRを間接的に参照する使い方はできない

B ネットワークACLはステートレスで戻り方向の管理が必要になるうえ、セキュリティグループを全許可にすると多層防御が失われる

C(正解) 正解。参照先のプレフィックスリストを1か所更新すれば、それを参照するすべてのセキュリティグループへ反映されるため、拠点の増減に個別の修正が不要になる。ほかのアカウントへ共有して使わせることもできる

D セキュリティグループのルールに書かれたCIDRの値を判定できる条件キーは用意されていないため、ルールの中身を根拠にした予防的な拒否は表現できない

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q22. 運用チームがプライベートサブネットのLinuxインスタンスへ接続するために踏み台サーバーを維持しています。踏み台のパッチ適用、鍵の配布、24時間の稼働コストが負担となっており、廃止したいと考えています。監査要件として接続の記録が必要です。最も適切な代替はどれですか?

  1. A. インスタンスにElastic IPを割り当て、運用チームの拠点IPからのSSHのみ許可する
  2. B. Client VPNを構築し、VPN経由でSSH接続する
  3. C. Session Managerを利用し、セッションログを記録する
  4. D. EC2シリアルコンソールを常時有効にし、運用チームに利用させる
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正解:C

A インスタンスをインターネットへ露出させることになり、セキュリティ上の後退である。接続内容の記録も残らない

B 経路の保護にはなるが、鍵の管理は残り、OS内での操作記録も別途仕組みが必要になる。踏み台の課題の一部しか解消しない

C(正解) 正解。受信ポートも鍵も不要で、IAMで接続権限を制御でき、セッションの操作内容をログとして残せる。踏み台の維持コストもなくなる

D シリアルコンソールは障害復旧向けの手段で、日常の運用アクセスの代替としては機能や記録の面で不適切である

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q23. 自社が提供するAPIを、複数の顧客のVPCから利用できるようにしたいと考えています。顧客のVPCとCIDRが重複する可能性があり、また顧客側から自社VPC内の他のリソースへは一切アクセスさせたくありません。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. 顧客のVPCとVPCピアリング接続を確立し、ルートテーブルでAPIサーバーのIPのみを許可する
  2. B. NLBの背後に置き、エンドポイントサービスとして公開する
  3. C. Transit Gatewayで顧客のVPCと接続し、ルートテーブルを分離する
  4. D. APIをインターネットに公開し、顧客のIPアドレスをセキュリティグループで許可する
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正解:B

A ピアリングはCIDRが重複していると確立できず、また経路とセキュリティグループの設定次第で他リソースへの到達余地が残る

B(正解) 正解。PrivateLinkによる接続はCIDRの重複に影響されず、公開したサービスにのみ到達できるため、他リソースへのアクセスを構造的に遮断できる

C CIDR重複の問題が残り、顧客同士や自社ネットワークとの経路設計も複雑になる。外部顧客との接続には過剰である

D 通信がインターネットを経由し、顧客のIP変更のたびに設定が必要になる。プライベート接続を求める要件にも合わない

VPC/セキュリティグループ/NACL

Q24. ある企業がIPv6への移行を進めており、アプリケーションから外部のIPv6対応APIを呼び出す必要が生じました。VPCではIPv6を有効にしており、プライベートサブネットのインスタンスから通信させる必要があります。ただし外部からインスタンスへの通信は開始させたくありません。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. NATゲートウェイを配置し、IPv6の送信を変換する
  2. B. インターネットゲートウェイへの経路を追加し、セキュリティグループで受信をすべて拒否する
  3. C. Egressのみを許可するネットワークACLを設定し、インターネットゲートウェイを利用する
  4. D. Egress専用インターネットゲートウェイを作成し、IPv6のデフォルト経路をそこへ向ける
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正解:D

A NATゲートウェイはIPv4アドレスの変換を担う仕組みで、IPv6の外向き通信を担当するものではない

B IPv6アドレスはグローバルに到達可能なため、経路を通した時点で外部から到達し得る構成になる。設定ミスが即座に露出につながる

C ネットワークACLはステートレスなので戻り方向の許可が必要になり、外部からの接続開始を構造的に防げるわけではない

D(正解) 正解。Egress専用インターネットゲートウェイはステートフルに動作し、VPC内から開始した通信のみを許可して外部からの接続開始を遮断する。IPv6のための仕組みである

アイデンティティとアクセスの管理

IAMポリシー評価

Q25. セキュリティアカウントに複数システムのログを集約したところ、監査法人の調査担当者から一部のログだけを参照したいという依頼がありました。調査担当者に、特定のロググループだけを閲覧させたいという要件があります。担当者はセキュリティアカウントのIAMロールを使用し、他のロググループの内容は見えてはいけません。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. CloudWatch Logsの読み取り権限を持つ管理ポリシーをロールにアタッチする
  2. B. 対象ロググループの保持期間を延長し、他のロググループは短縮することで実質的に分離する
  3. C. ロググループのARNを指定したIAMポリシーで許可する
  4. D. 対象ロググループを専用のKMSキーで暗号化し、そのキーの利用権限を担当者に付与する
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正解:C

A 管理ポリシーは対象を限定しないため、すべてのロググループが閲覧可能になり要件に反する

B 保持期間はアクセス制御ではない。他のロググループも保持期間内は閲覧できてしまう

C(正解) 正解。CloudWatch LogsのアクションはロググループARNをリソースとして指定できるため、対象を限定した最小権限のポリシーで要件を満たせる

D 暗号化キーの権限は補助的な制御にはなるが、ログ読み取りアクション自体を許可していれば他のロググループは依然として閲覧できる

リソースポリシー/クロスアカウント

Q26. 金融系の企業が、顧客の取引履歴を保管するS3バケットについてアクセス経路の見直しを進めています。社内ネットワークとVPC内からのアクセスのみを許可し、インターネット経由のアクセスは認証済みであっても拒否したいと考えています。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. バケットポリシーで、特定のVPCエンドポイントまたは社内の送信元IPからのリクエスト以外を拒否する条件を記述する
  2. B. バケットのブロックパブリックアクセスを有効にする
  3. C. バケットをプライベートサブネットに配置する
  4. D. S3アクセスポイントを作成し、VPC専用に設定すれば他の経路からのアクセスは自動的に拒否される
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正解:A

A(正解) 正解。エンドポイント識別子や送信元IPを条件にした拒否を書けば、正しい認証情報を持っていても経路が条件に合わなければアクセスできなくなる

B 匿名の公開アクセスは防げるが、認証済みの利用者がインターネット経由でアクセスすることは防げない

C S3はVPC内に配置するサービスではないため、この操作自体が成立しない

D VPC専用のアクセスポイント経由の制限にはなるが、バケット本体のエンドポイントへ直接アクセスされる経路が残るため、バケットポリシー側の制限が必要になる

IAMポリシー評価

Q27. ある企業がS3へのアクセス経路を限定する設計を進めており、バケットポリシーの記述方法をレビューしています。セキュリティチームは、VPCエンドポイント経由のS3アクセスについて「どのリクエストがどのエンドポイントを経由したか」を条件に使いたいと考えています。バケットポリシーで利用できる条件キーの理解として正しいものはどれですか?

  1. A. 送信元IPアドレスの条件キーを使えば、エンドポイント経由のリクエストをVPCのプライベートIPで判定できる
  2. B. エンドポイント識別子やVPC識別子を示す条件キーを使えば、特定のエンドポイントやVPCからのリクエストに限定できる
  3. C. 条件キーは存在せず、経路による制御はネットワークACLでのみ行える
  4. D. セキュアトランスポートの条件キーを使えば、エンドポイント経由かどうかを判定できる
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正解:B

A エンドポイント経由のリクエストではプライベートIPが送信元として評価されず、この判定は意図どおりに機能しない

B(正解) 正解。S3のバケットポリシーではエンドポイント識別子やVPC識別子を条件に指定でき、経路に基づいたアクセス制御が表現できる

C 経路を示す条件キーは実際に存在し、ネットワークACLではS3のバケット単位の制御はできない

D この条件キーが判定するのは通信がHTTPSかどうかであり、経路の判定には使えない

IAMポリシー評価

Q28. 監査で「本番のEC2インスタンスに対する対話的なアクセスは、承認された変更作業の時間帯に限定すること」という要件が示されました。Session Managerを利用しており、接続権限はIAMロールで付与しています。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. 承認された時間帯だけインスタンスのSSMエージェントを起動する運用にする
  2. B. Session Managerのセッション時間の上限を設定し、超過したら切断する
  3. C. Session Managerのログを監視し、時間外の接続を検知したら通知する
  4. D. IAMポリシーにリクエスト時刻を条件とする制限を加える
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正解:D

A エージェントの起動・停止を人手で行う運用は破綻しやすく、停止中は正常な管理機能も失われる

B 長時間の接続は防げるが、承認外の時間帯に接続を開始すること自体は防げない

C 事後の検知にとどまり、時間帯を限定するという要件を予防的には満たさない

D(正解) 正解。時刻を条件にしたポリシーであれば、承認された時間帯以外の接続要求そのものを拒否できる。対象インスタンスをタグ等で限定する条件と組み合わせると統制がさらに明確になる

IAMポリシー評価

Q29. ある開発者のIAMロールには管理者相当の権限を持つポリシーがアタッチされています。一方、所属する組織単位に適用されたSCPでは特定リージョン以外の操作が拒否されており、さらにS3バケットのバケットポリシーではそのロールのアクセスが明示的に拒否されています。この開発者が当該バケットへオブジェクトを配置しようとした場合の結果として正しいものはどれですか?

  1. A. IAMポリシーが管理者相当のため、他の設定に関わらず操作は成功する
  2. B. SCPで許可されたリージョンであれば、バケットポリシーの拒否よりIAMポリシーの許可が優先されて成功する
  3. C. バケットポリシーの明示的な拒否により操作は失敗する
  4. D. バケットポリシーとIAMポリシーが競合するため、より新しく更新された方が優先される
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正解:C

A 許可の広さが拒否を上書きすることはない。評価の基本原則を取り違えている

B 識別ベースのポリシーがリソースベースのポリシーの明示的な拒否を上書きすることはない

C(正解) 正解。どのポリシー種別であっても明示的な拒否が1つでもあれば最終結果は拒否になる。明示的拒否は評価の最初に判定され、他の許可では覆せない

D ポリシーの更新時刻が評価に影響することはない。そのような優先規則は存在しない

IAMポリシー評価

Q30. 開発チームに、自分たちで使うIAMロールを自由に作成させたいと考えています。ただし作成されたロールが管理者相当の権限を持つことは防ぐ必要があります。開発チームのロール作成権限を維持しつつ、作られるロールの上限権限を制限する仕組みはどれですか?

  1. A. 作成されたロールを定期的に検査し、過大な権限を持つものを削除する
  2. B. 許可境界の付与を条件としたロール作成の許可を与える
  3. C. 開発チームのポリシーで管理者ポリシーのアタッチだけを拒否する
  4. D. SCPで開発アカウントのIAM操作をすべて拒否する
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正解:B

A 事後の是正であり、検知までの間は過大な権限が有効なままになる。予防的な統制になっていない

B(正解) 正解。許可境界は作られるロールが行使できる権限の上限を定め、境界の付与を条件にすることで境界なしのロール作成そのものを防げる

C 特定のポリシー名を拒否しても、同等の権限を持つ独自ポリシーを作られると回避される

D ロールを自由に作らせたいという前提が成立しなくなる

IAMポリシー評価

Q31. SaaSを提供する企業が、利用者ごとにファイルを預かるストレージ機能を実装しようとしています。アプリケーションが、利用者ごとに異なるS3のプレフィックスにのみアクセスできる一時認証情報を発行したいと考えています。IAMロールは1つに集約し、利用者ごとにロールを作らない方針です。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. 利用者ごとにIAMユーザーを作成し、アクセスキーを発行する
  2. B. 利用者ごとにロールのポリシーを都度書き換えてからAssumeRoleを呼ぶ
  3. C. 共通ロールに全プレフィックスへの権限を与え、アプリのコード内でプレフィックスを検査する
  4. D. AssumeRole時にセッションポリシーを渡し、そのセッションで利用できるプレフィックスを絞り込む
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正解:D

A 1つのロールに集約する方針に反し、長期認証情報の管理という重い課題を抱え込む

B 同時に複数の利用者が存在する環境では競合し、書き換えの遅延で誤った権限が付与される危険がある

C アプリの実装に不備があれば他利用者のデータへ到達できる。権限の境界がAWS側で担保されない

D(正解) 正解。セッションポリシーはロールの権限とセッションポリシーの重なりだけを有効にするため、共通ロールを保ちながらセッション単位の最小権限が実現できる

IAMポリシー評価

Q32. セキュリティレビューで、あるポリシーが「NotActionでiam:*を指定し、それ以外のすべてのアクションをAllowする」記述になっていることが判明しました。作成者は「IAM操作だけを禁止する意図だった」と説明しています。このポリシーの問題点として最も適切な指摘はどれですか?

  1. A. 許可の記述でNotActionを使うと、列挙外のすべてを許可することになる
  2. B. NotActionはリソースベースのポリシーでしか使えないため、この記述は無効になる
  3. C. NotActionを使うとポリシーのサイズ上限を超えるため、評価がエラーになる
  4. D. NotActionは明示的な拒否として評価されるため、他の許可がすべて打ち消される
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正解:A

A(正解) 正解。NotActionを許可と組み合わせると列挙外のすべてが許可対象になる。禁止を表現したいのであれば明示的な拒否で書くべきである

B NotActionは識別ベースのポリシーでも使用でき、無効になるわけではない

C サイズ上限とNotActionの使用に直接の関係はない

D NotActionは対象の指定方法であって、効果を拒否に変える働きはない

IAMポリシー評価

Q33. ある企業の研究開発部門では、複数のプロジェクトが1つのアカウント上で並行して動いています。その数は数十に達しており、プロジェクトごとにリソースへのアクセスを分離する必要があります。プロジェクトが増えるたびにポリシーを追加する運用は避けたいという要望があります。最も適切な設計はどれですか?

  1. A. プロジェクトごとにIAMグループを作り、リソースARNを列挙したポリシーをアタッチする
  2. B. プロジェクトごとにアカウントを分割し、SCPで制御する
  3. C. 主体とリソースのタグの一致を条件とする属性ベースのポリシーを使う
  4. D. 各プロジェクトのメンバーに個別のIAMユーザーを作り、インラインポリシーで制御する
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正解:C

A プロジェクトの増加に比例してポリシーが増え、リソース追加のたびに更新が必要になる。避けたい運用そのものである

B 分離の観点では強力だが、同一アカウントを共有するという前提を変える大きな移行を伴い、要件への回答としては過剰である

C(正解) 正解。プロジェクトが増えてもタグを付けるだけで済み、ポリシーの追加や書き換えが不要になる。タグ付けの統制を併せて設計する必要がある

D 管理対象が最も増える方式で、要望と正反対の運用になる

IAMポリシー評価

Q34. 共有サービスアカウントにあるS3バケットについて、自社組織に属するアカウントのプリンシパルからのアクセスのみを許可したいと考えています。組織にはアカウントが継続的に追加されるため、アカウントIDの列挙は避けたいという要望があります。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. バケットポリシーのPrincipalにワイルドカードを指定し、条件でユーザー名の接頭辞を制限する
  2. B. バケットポリシーで、リクエスト元プリンシパルが属する組織を示す条件キーに自社の組織IDを指定する
  3. C. バケットポリシーのPrincipalに組織のARNを直接指定する
  4. D. SCPでバケットへのアクセスを組織内に限定する
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正解:B

A ユーザー名は組織外でも自由に付けられるため、組織の内外を区別する根拠にならない

B(正解) 正解。組織IDを条件にすればアカウントの追加や削除に追随でき、アカウントIDの列挙が不要になる

C Principal要素に組織を指定する記法はなく、指定できるのはアカウントやロールなどのプリンシパルに限られる

D SCPは自組織のアカウント内の主体にしか適用されないため、組織外からのアクセスを拒否する制御にはならない

データ保護

データ整合性/ライフサイクル/バックアップ

Q35. 規制対応の一環として、監査証跡が保存後に改ざんされていないことを証明できる必要が生じました。監査人からは「AWSが提供する仕組みで、ログファイルが変更・削除されていないことを検証できること」と指示されています。最も適切な設定はどれですか?

  1. A. CloudTrailのログファイル検証を有効にする
  2. B. ログ保存先バケットでバージョニングを有効にする
  3. C. ログ保存先バケットのアクセスログを有効にし、書き込み操作を監視する
  4. D. ログファイルをSSE-KMSで暗号化する
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正解:A

A(正解) 正解。ログファイル検証を有効にすると各ログのハッシュを含む署名付きダイジェストファイルが定期的に出力され、ファイルの変更・削除の有無を後から検証できる

B 上書きからの復元には有効だが、ファイルが改ざんされていないことをAWSの署名で証明する手段にはならない

C アクセスの記録は残るが、個々のログファイルの内容が元のままであることの証明にはならない

D 暗号化は機密性を守る仕組みで、完全性の検証手段ではない。復号できる権限があれば書き換えたうえで再暗号化もできてしまう

データ整合性/ライフサイクル/バックアップ

Q36. 監査ログを保管する専用アカウントのS3バケットについて、規制上「保存後は誰であっても定められた期間内はオブジェクトを削除・上書きできない」ことを技術的に保証する必要があります。アカウントの管理者権限を持つ者による削除も防ぐ必要があります。最も適切な設定はどれですか?

  1. A. バケットポリシーでDeleteObjectを拒否する
  2. B. バージョニングを有効にし、MFA削除を設定する
  3. C. ライフサイクルルールでオブジェクトをGlacier Deep Archiveへ移行する
  4. D. バケットでObject Lockをコンプライアンスモードで有効にし、保持期間を設定する
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正解:D

A バケットポリシーは権限を持つ者が変更できるため、管理者による削除を技術的に防ぐ保証にならない

B 誤削除の抑止にはなるが、ルートユーザーがMFAを使えば削除でき、期間内の変更不可を保証する仕組みではない

C ストレージクラスの移行はコスト最適化の手段で、削除を防ぐ効果はまったくない

D(正解) 正解。コンプライアンスモードではルートユーザーを含む誰も保持期間中のオブジェクトを削除・上書きできず、保持期間の短縮もできないため規制要件を技術的に満たせる

機密データのマスキング

Q37. アプリケーションのログに、まれにクレジットカード番号やメールアドレスが記録されてしまうことが判明しました。開発チームによるコード修正には時間がかかるため、ログの閲覧者に対して該当箇所が見えないようにする暫定策が必要です。CloudWatch Logsで実現する方法はどれですか?

  1. A. ロググループにデータ保護ポリシーを設定し、データ識別子に一致する箇所をマスクする
  2. B. ロググループの保持期間を1日に短縮し、機密データが残らないようにする
  3. C. ロググループを暗号化するKMSキーを設定し、閲覧権限を制限する
  4. D. Macieのデータ検出ジョブをロググループに対して実行し、検出箇所を自動的に削除する
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正解:A

A(正解) 正解。データ保護ポリシーは取り込み時に機密データを検出し、既定では閲覧時にマスク表示する。解除には別途の権限が必要なため、暫定的な露出低減策として機能する

B 保持期間中は依然として閲覧できるうえ、調査に必要なログまで失われる

C 暗号化してもログを閲覧できる利用者には平文が見えるため、特定の機密項目だけを隠す要件は満たせない

D MacieはS3を対象とするサービスでCloudWatch Logsは扱えず、検出箇所を書き換える機能も持たない

VPCエンドポイント/プライベート接続

Q38. ある企業のセキュリティ方針では、本番VPCからインターネットへ出る経路を一切設けないことが定められています。この制約のもとで、プライベートサブネットのEC2インスタンスをSystems Managerで管理する必要があります。最も適切な対応はどれですか?

  1. A. インスタンスにパブリックIPを割り当て、セキュリティグループで送信のみを許可する
  2. B. Systems Managerエージェントの設定でプロキシを指定し、オンプレミス経由で接続する
  3. C. Systems Managerが必要とするインターフェイスエンドポイントをVPCに作成し、プライベートに接続させる
  4. D. S3のゲートウェイエンドポイントを作成すれば、Systems Managerのすべての通信がプライベートに行える
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正解:C

A パブリックIPを割り当ててもインターネットゲートウェイがなければ通信できず、方針にも反する

B 実現の余地はあるが、オンプレミス側の経路と機器に依存する複雑な構成になり、AWS内で完結する標準的な解決策がある

C(正解) 正解。セッション管理やメッセージングに必要なエンドポイントをVPC内に作成すれば、インターネットへの経路なしにエージェントがサービスへ到達できる

D S3向けのエンドポイントは一部の機能で必要になるが、それだけではSystems Manager本体のエンドポイントへ到達できない

KMS/鍵管理

Q39. あるサービスが、利用者の代わりに一時的にKMSキーを使ってデータを暗号化する必要があります。キーポリシーを何度も書き換えることなく、必要な期間だけ限定的な権限を委譲し、不要になったら取り消したいと考えています。最も適した仕組みはどれですか?

  1. A. キーポリシーにサービスプリンシパルを追加し、作業完了後に削除する
  2. B. キーのエイリアスをサービスごとに作成し、エイリアス単位で権限を付与する
  3. C. グラントを作成して必要な操作だけを委譲し、不要になったらグラントを取り消す
  4. D. サービス用にIAMユーザーを作成し、アクセスキーを渡す
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正解:C

A 都度の書き換えが必要で、複数の委譲が並行すると衝突しやすい。書き換えの取り消し漏れも起きる

B エイリアスは参照用の別名で、権限を分離する仕組みではない

C(正解) 正解。グラントはキーポリシーを変更せずに一時的で限定的な権限を委譲でき、取り消しによって即座に権限を失わせられる。多数の一時的な委譲を扱う用途に適している

D 長期の認証情報が増え、期間を限定した委譲という要件にも合わない

KMS/鍵管理

Q40. 災害対策のため、あるリージョンで暗号化したデータを別リージョンへレプリケーションし、障害時にはそのリージョンで復号して処理を継続したいと考えています。復号のたびに元のリージョンへ依存する構成は避けたいという要望があります。最も適切な選択はどれですか?

  1. A. 既存のカスタマー管理キーを、コンソールの設定でマルチリージョンキーへ変更する
  2. B. 元リージョンのキーポリシーで、別リージョンのロールに復号を許可する
  3. C. キーマテリアルをエクスポートし、別リージョンで同じキーとして作成する
  4. D. マルチリージョンキーを作成し、対象リージョンにレプリカを作る
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正解:D

A 既存の単一リージョンキーを後からマルチリージョンキーへ変換することはできない。作成時に選択する属性である

B 権限の付与はできるが、復号のたびに元リージョンのKMSへ依存する構成が残り、要望に反する

C KMSで生成したキーマテリアルをエクスポートすることはできない

D(正解) 正解。マルチリージョンキーは同じキーマテリアルを持つため、一方で暗号化したデータを他方で復号でき、リージョン間の依存を持たずに処理を継続できる

KMS/鍵管理

Q41. 金融系の企業が、暗号鍵の管理に関する社内規程と外部規制への対応を進めています。規制要件により、暗号鍵の生成を自社の管理下で行い、その原本を社内に保持する必要があります。AWS上での暗号化にはKMSを使いたいと考えています。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. キーマテリアルなしでキーを作成し、自社で生成した鍵をインポートして利用する
  2. B. KMSでキーを作成し、キーマテリアルをエクスポートして社内に保管する
  3. C. AWS管理キーを使い、キーポリシーで自社のみに利用を限定する
  4. D. アプリケーション側で暗号化し、KMSは使わずに鍵をS3へ保存する
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正解:A

A(正解) 正解。インポートしたキーマテリアルであれば原本を自社で保持でき、有効期限の設定や必要時の削除による無効化も自社の判断で行える。自動ローテーションが使えない点は運用設計で補う

B KMSが生成したキーマテリアルはエクスポートできないため、この運用は成立しない

C AWS管理キーはキーポリシーを編集できず、鍵の生成を自社管理下で行うという要件も満たさない

D 鍵を平文でストレージへ置くことになり、保護の観点で大きく後退する

KMS/鍵管理

Q42. 金融規制への対応として、鍵の保管に単一テナントで検証済みのハードウェアセキュリティモジュールを使うことが求められました。一方でS3やEBSといったAWSサービスの暗号化はKMSの統合機能をそのまま使いたいと考えています。最も適切な構成はどれですか?

  1. A. CloudHSMのクラスターを構築し、各サービスの暗号化を直接CloudHSMのAPIで行う
  2. B. CloudHSMをバックエンドとするカスタムキーストアを構成する
  3. C. AWS管理キーを使いつつ、CloudHSMで鍵のコピーを保管する
  4. D. KMSのマルチリージョンキーを使えば、専用ハードウェアでの保管要件を満たせる
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正解:B

A S3やEBSの標準的な暗号化統合はCloudHSMのAPIを直接利用する構成に対応しておらず、アプリケーション側の作り込みが大量に発生する

B(正解) 正解。鍵はCloudHSMのクラスターに保管されつつ、利用側はKMSのキーとして扱えるため、サービス統合をそのまま活かして規制要件に対応できる

C AWS管理キーのキーマテリアルを別の場所へ保管する仕組みはなく、要件も満たさない

D マルチリージョンキーはリージョン間での利用のための機能で、単一テナントのハードウェアという要件とは無関係である

KMS/鍵管理

Q43. ある企業が暗号化の運用状況について監査を受け、鍵の管理方針の見直しを求められました。監査で「暗号鍵は定期的にローテーションすること」という指摘を受けました。カスタマー管理キーで自動ローテーションを有効にした場合の挙動として正しいものはどれですか?

  1. A. 既存データはすべて新しいキーマテリアルで再暗号化される
  2. B. キーIDが変わるため、アプリケーション側の参照先を更新する必要がある
  3. C. 新しいキーマテリアルが生成されて以後の暗号化に使われ、以前のキーマテリアルは復号のために保持される
  4. D. ローテーションのたびに古いキーマテリアルが削除されるため、事前に再暗号化が必要になる
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正解:C

A 既存のデータが自動的に再暗号化されることはない。再暗号化が必要なら利用者側で実施する

B キーIDやARNは変わらず、アプリケーションの参照を変更する必要はない

C(正解) 正解。過去のデータを復号できるよう古いキーマテリアルが保持されるため、ローテーションを有効にしても既存データの読み取りに影響しない

D 古いキーマテリアルは削除されない。この前提での事前作業は不要である

セキュリティ基盤とガバナンス

マルチアカウント統制

Q44. AWS Organizationsで50アカウントを運用する企業が、全アカウントでGuardDutyを有効にし、今後追加される新規アカウントでも自動的に有効になるようにしたいと考えています。また、セキュリティ専用アカウントで全アカウントの検出結果を一元的に確認したいという要件もあります。管理アカウントを日常運用に使わない方針を守りつつ実現する方法はどれですか?

  1. A. 管理アカウントでGuardDutyを有効にし、各メンバーアカウントから招待を受け入れてもらう
  2. B. セキュリティ専用アカウントをGuardDutyの委任管理者に指定し、組織全体での自動有効化を設定する
  3. C. SCPで全アカウントにGuardDutyの無効化を禁止し、各アカウントで個別に有効化する
  4. D. 各アカウントの検出結果をEventBridgeでセキュリティ専用アカウントのS3バケットへ転送し、Athenaで参照する
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正解:B

A 招待ベースの関連付けは各アカウントの手作業が必要で、新規アカウントの自動有効化もできない。管理アカウントを日常運用に使わない方針にも反する

B(正解) 正解。委任管理者に指定すれば管理アカウントを使わずに組織全体を管理でき、新規アカウントの自動有効化と検出結果の集約の両方を満たせる

C SCPは操作を禁止できるが有効化を強制することはできない。有効化されていないアカウントは無効のまま残り、集約も実現しない

D 検出結果の集約は部分的に実現できるが、コンソール上での一元管理や新規アカウントの自動有効化は解決しない。構成の維持コストも高い

Security Hub/検出結果管理

Q45. ある企業がSecurity Hubで基礎セキュリティのベストプラクティス標準を有効にしたところ、開発用アカウントで多数の失敗コントロールが表示されました。そのうち一部は社内で明確に例外として認められた設定であり、今後も評価結果に表示させたくありません。ただし他のアカウントでは同じコントロールを引き続き評価したいと考えています。最も適切な対応はどれですか?

  1. A. 委任管理者アカウントで該当コントロールを無効にし、組織全体に適用する
  2. B. 該当の開発用アカウントで、対象のコントロールを個別に無効化する
  3. C. 検出結果のワークフロー状態を抑制済みに変更する
  4. D. 開発用アカウントでSecurity Hub自体を無効にする
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正解:B

A 組織全体での無効化は他アカウントでも評価が止まってしまい、他アカウントでは評価を続けたいという要件に反する

B(正解) 正解。コントロールの有効・無効はアカウントとリージョンの単位で制御できるため、当該アカウントだけ評価対象から外し、他アカウントの評価は維持できる。なお、この機能を提供する従来のSecurity Hubは2025年10月にAWS Security Hub CSPMへ改称され、同名の新しい統合サービスAWS Security Hub(2025年12月GA)と併存している

C 個々の検出結果は非表示にできるが、コントロールは評価され続けるため新しいリソースが作られるたびに再び検出結果が生成され、恒久的な例外にならない

D 一部のコントロールのために全体の可視性を失うことになり、他の重要な検出まで得られなくなる過剰な対応である

マルチアカウント統制

Q46. 組織のセキュリティポリシーでは、管理アカウントのルートユーザーは緊急時にのみ使用することとされています。セキュリティチームは、ルートユーザーによる操作が発生した場合に数分以内に検知して通知したいと考えています。追加の集約基盤を作らずに実現する構成はどれですか?

  1. A. IAM Access Analyzerでルートユーザーの未使用アクセスを分析し、変化を検知する
  2. B. Configルールでルートユーザーのアクセスキー有無を評価し、非準拠時に通知する
  3. C. CloudTrailのイベントをEventBridgeで受け、ルートユーザーの操作を通知する
  4. D. SCPでルートユーザーの全操作を拒否し、拒否イベントを通知する
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正解:C

A 未使用アクセスの分析は定期的な棚卸し向けで、数分以内の検知には対応しない

B アクセスキーの存在という設定状態を見るだけで、ルートユーザーがログインして操作したという事象は検知できない

C(正解) 正解。管理イベントはEventBridgeへ配信されるため、ユーザー種別がルートであることをパターンに指定すれば追加の集約基盤を作らずに即時通知できる

D 管理アカウントのルートユーザーにはSCPが適用されないため制御できない。そもそも緊急時の利用を残す方針とも矛盾する

Config/コンプライアンス評価

Q47. ある企業が外部監査を受けることになり、ネットワーク境界の変更管理が適切に行われてきたかを問われています。監査対応で、あるセキュリティグループの設定が過去半年間にどのように変化したかを、変更前後の内容を含めて示す必要が生じました。CloudTrailの証跡は有効です。作業を最小限にする方法はどれですか?

  1. A. Configで該当リソースの設定履歴とタイムラインを参照する
  2. B. CloudTrailのイベント履歴を検索し、各APIのリクエストパラメータから状態を再構成する
  3. C. Security Hubのコントロール結果の履歴から設定内容を確認する
  4. D. VPCフローログから、通信の変化をもとに設定変更を推定する
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正解:A

A(正解) 正解。Configは対応リソースの構成をスナップショットとして記録し、いつどの項目がどう変わったかを変更前後の差分として提示できるため、追加の加工が不要である

B 理論上は可能だが、変更のたびの差分を人手でつなぎ合わせる必要があり、作業量が大きい

C コントロールは準拠しているかどうかを示すだけで、設定値そのものの変遷は分からない

D 通信の傾向から設定を推定するのは根拠が弱く、監査に耐える資料にならない

Config/コンプライアンス評価

Q48. セキュリティチームは、組織内に存在する数千のセキュリティグループのうち、どのリソースにも関連付けられていないものや、危険なルールを持つものを継続的に洗い出したいと考えています。アカウントは多数あり、個別の確認は現実的ではありません。最も適した仕組みはどれですか?

  1. A. Configのマネージドルールを組織全体に展開し、集約器で非準拠リソースを一覧化する
  2. B. 各アカウントでLambdaを定期実行し、セキュリティグループの一覧をS3に出力して比較する
  3. C. VPCフローログを分析し、通信が観測されないセキュリティグループを未使用と判断する
  4. D. Trusted Advisorのセキュリティチェックで、全アカウントのセキュリティグループを一覧化する
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正解:A

A(正解) 正解。未使用のセキュリティグループや制限のないルールを評価するマネージドルールが用意されており、集約器を使えば多数アカウントの結果を1か所で確認できる

B 実現はできるが、判定ロジックの実装と多数アカウントへの配布・保守が負担になる。標準機能で賄える要件である

C フローログにセキュリティグループの識別子は含まれず、通信がないことと関連付けがないことも別の話である

D 一部の指摘は得られるが、組織全体の継続的な評価と非準拠一覧の集約という運用には設計されていない

SCP/RCP/組織の統制

Q49. ある企業がデータの所在に関する社内規程を定め、利用するリージョンを限定することになりました。組織内のすべてのメンバーアカウントについて、指定した2つのリージョン以外でのリソース作成を禁止したいと考えています。グローバルサービスの操作は引き続き許可する必要があります。最も適切な実装はどれですか?

  1. A. 各アカウントのIAMポリシーに、リージョンを条件とする拒否を追加する
  2. B. 使用しないリージョンをアカウント設定で無効化すれば、それだけで組織全体の統制になる
  3. C. SCPで、指定リージョン以外のすべてのアクションを拒否する
  4. D. SCPで、リージョンを条件に拒否しつつ、グローバルサービスのアクションを条件の対象外にする例外を設ける
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正解:D

A アカウントや主体の追加のたびに漏れが生じ、管理者権限を持つ利用者が自ら外せてしまう

B リージョンの有効・無効はアカウント単位の設定で、組織のガードレールとしては一元的に強制されない

C グローバルサービスの操作は特定のリージョンを起点に記録されるため、単純な拒否では正当な操作まで止まってしまう

D(正解) 正解。リージョン条件による拒否に、グローバルに扱われるサービスのアクションを除外する記述を組み合わせることで、業務を止めずに範囲を限定できる

SCP/RCP/組織の統制

Q50. ある企業のセキュリティ担当者が、SCPによるガードレールが期待どおりに機能しているかを検証しています。危険な操作を組織全体に禁止したにもかかわらず、ある操作が実行されていたことに気付きました。実行元は組織の管理アカウントでした。この事象の説明として正しいものはどれですか?

  1. A. SCPは管理アカウントには適用されないため、管理アカウントでの操作は制限されない
  2. B. SCPは組織単位に適用したときだけ有効で、ルートに適用した場合は無効になる
  3. C. 管理アカウントには自動的にすべてのSCPの例外が付与されるが、これは設定で解除できる
  4. D. SCPが適用されるまでに最大30日かかるため、その間の操作は制限されない
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正解:A

A(正解) 正解。管理アカウントはSCPの対象外であり、これが管理アカウントで日常の運用作業を行わない設計が推奨される理由でもある

B ルートへの適用も有効で、配下の組織単位とアカウントに継承される

C そのような設定は存在しない。管理アカウントが対象外であるという仕様自体を変更できない

D そのような反映遅延の仕様はない

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