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KCSA サンプル問題

Kubernetes and Cloud Native Security Associate(KCSA)対策のオリジナル問題30問を無料公開。アプリの無料枠と同じ問題で、全200問収録のKCSA問題集から抜粋しています。「答えと解説を見る」を開くと、正解だけでなく全選択肢の解説を読めます。

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クラウドネイティブセキュリティ概要

4C/クラウドネイティブセキュリティ

Q1. クラウドネイティブセキュリティの4Cモデルにおいて、最も外側に位置し、他の3つの層すべての土台となる層はどれですか?

  1. A. Cluster
  2. B. Cloud
  3. C. Container
  4. D. Code
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正解:B

A Kubernetesクラスタ自体の層。Cloudの内側にあり、土台であるCloud層の設定に依存する

B(正解) 正解。4CはCloud→Cluster→Container→Codeという入れ子構造で、Cloud(またはデータセンターや企業ネットワーク)が最も外側の土台となる

C イメージとランタイムの層。内側から2番目で、土台ではない

D 最も内側のアプリケーションコードの層。4Cの中心であって土台ではない

4C/クラウドネイティブセキュリティ

Q2. 4Cモデルが示す基本的な考え方として、最も適切なものはどれですか?

  1. A. 最も内側のCode層さえ堅牢に作れば、外側の層の設定は自動的に安全になる
  2. B. 4つの層は互いに独立しており、どれか1つを選んで対策すればよい
  3. C. Cloud層はクラウド事業者の責任なので、利用者は考慮しなくてよい
  4. D. 内側の層のセキュリティは外側の層の上に成り立つため、外側が脆弱だと内側の対策だけでは守り切れない
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正解:D

A 実際は逆で、基盤が脆弱ならアプリケーションだけを強化しても保護しきれない

B 4層は入れ子であり独立していない。単層のみの対策では防御に穴が残る

C 責任共有モデルにより、ネットワーク設計やIAMなど利用者側に残る設定責任がある

D(正解) 正解。多層防御の考え方であり、外側の層の弱点は内側の層の対策では埋め合わせられないというのが4Cの基本思想

4C/クラウドネイティブセキュリティ

Q3. マネージドKubernetesサービス(クラウド事業者がコントロールプレーンを運用)を利用する場合、責任共有モデル上で利用者側の責任として残るものはどれですか?

  1. A. コントロールプレーンのノードOSへのパッチ適用
  2. B. etcdのバックアップとコントロールプレーンの冗長化
  3. C. ワークロードのRBAC設計、Podのセキュリティ設定、イメージの安全性
  4. D. kube-apiserverプロセスのバイナリに含まれる脆弱性の修正
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正解:C

A マネージドサービスでは事業者が管理する領域で、利用者は通常アクセスできない

B 一般にマネージド側で提供される。利用者がetcdを直接操作できないことが多い

C(正解) 正解。クラスタに何をどう配置するかは、どの提供形態でも常に利用者の責任として残る

D コントロールプレーンのソフトウェア保守は事業者側の責任

4C/クラウドネイティブセキュリティ

Q4. IaaS上に自分でKubernetesを構築(セルフマネージド)した場合、マネージドサービス利用時と比べて追加で負うことになる責任はどれですか?

  1. A. コントロールプレーンとetcdの構成・更新・保護
  2. B. アプリケーションコードに含まれる脆弱性の修正
  3. C. 物理データセンターへの入退室管理と設備の保守
  4. D. Podに付与するRBAC権限の設計と定期的な見直し
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正解:A

A(正解) 正解。セルフマネージドではkube-apiserverの起動フラグやetcdの保存時暗号化を含め、コントロールプレーンの設定・更新・保護がすべて利用者責任になる

B どちらの形態でも常に利用者の責任であり、追加で負うものではない

C IaaSを利用する限り、物理層はクラウド事業者の責任のまま

D これもどちらの形態でも利用者責任であり、両者の差分にはならない

クラスタコンポーネントのセキュリティ

コンポーネント保護

Q5. etcdに保存されているデータについて、セキュリティ上もっとも注意すべき点はどれですか?

  1. A. etcdはSecretのみを保持し、その他のリソースはkube-apiserverのメモリ上にある
  2. B. etcd内のデータはKubernetesが常に自動で暗号化する
  3. C. etcdへの読み取りもRBACで制御されるため、直接アクセスされても安全である
  4. D. 既定では全データが暗号化されずに保存され、直接アクセスはクラスタ侵害に等しい
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正解:D

A etcdはクラスタのすべてのAPIオブジェクトを保持する

B 既定では保存時暗号化は有効になっておらず、EncryptionConfigurationの明示的な設定が必要

C RBACはkube-apiserver上の仕組み。etcdに直接アクセスされた場合、RBACは一切効かない

D(正解) 正解。Secretを含むすべてのオブジェクトが平文で保存される。だからこそetcdは相互TLS、ネットワーク到達性の制限、保存時暗号化という多層で守る必要がある

コンポーネント保護

Q6. etcdへのアクセスをkube-apiserverだけに限定したいとき、最も適切な構成はどれですか?

  1. A. etcdのクライアントポートを全インターフェースで公開し、RBACのRoleでアクセスを制限する
  2. B. etcd専用CAのクライアント証明書による相互TLSを必須にし、到達範囲も絞る
  3. C. etcdを通常のPodとして起動し、NetworkPolicyだけで保護する
  4. D. kube-apiserverと同じCAと同じサーバ証明書をetcdでも使い回す
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正解:B

A etcdはKubernetesのRBACを使わないため制限は効かず、全公開は最悪の構成になる

B(正解) 正解。etcd自身の認証は専用CAで発行した証明書ベースで行い、加えて到達できるネットワークをコントロールプレーンに限定する多層防御が推奨される

C NetworkPolicyはPodネットワーク上の到達性制御であり、認証の代わりにはならない

D CAを共有すると、片方で発行された証明書がもう一方でも受け入れられ、侵害の影響が両方へ及ぶ

コンポーネント保護

Q7. kube-apiserverで匿名アクセス(--anonymous-auth=true)が有効なままになっている場合のリスクとして、正しいものはどれですか?

  1. A. すべてのリクエストがcluster-admin権限で実行され、認可が働かなくなる
  2. B. TLSが無効化され、APIサーバとの通信がすべて平文で流れるようになる
  3. C. 認証情報のないリクエストがsystem:anonymousとして処理され、情報が漏えいしうる
  4. D. PodがServiceAccountトークンでの認証を利用できなくなる
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正解:C

A 匿名リクエストもRBACによる認可を受けるため、無条件にcluster-adminになるわけではない

B 認証方式の設定と通信の暗号化はまったく別の話

C(正解) 正解。匿名リクエストはsystem:anonymousユーザ、system:unauthenticatedグループとして扱われる。このグループへ誤って広い権限をバインドしたことによる情報漏えいは実際に問題になっており、匿名アクセスは原則無効にする

D 匿名アクセスの可否とServiceAccountトークンの利用は独立している

コンポーネント保護

Q8. kubeletが --authorization-mode=AlwaysAllow で動作している場合に起きる問題はどれですか?

  1. A. kubelet APIへ到達できれば、Pod内でのコマンド実行やログ取得ができてしまう
  2. B. kubeletがPodをまったく起動できない状態になる
  3. C. kubeletがkube-apiserverにノードとして登録されなくなる
  4. D. Podのイメージ取得がすべて匿名で行われるようになる
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正解:A

A(正解) 正解。kubelet APIはexecやlogsといった強力な操作を持つため、認可の素通しはノード乗っ取りに直結する。Webhookモードでkube-apiserverに認可を委譲すべき

B 認可モードの設定はPodの起動可否とは無関係

C ノード登録は通常どおり行われる

D レジストリの認証とkubelet APIの認可はまったく別の仕組み

コンポーネント保護

Q9. kubeletのAPIを保護するための推奨設定の組み合わせはどれですか?

  1. A. --anonymous-auth=true と --authorization-mode=AlwaysAllow
  2. B. --anonymous-auth=true と --authorization-mode=Webhook
  3. C. --anonymous-auth=false と --authorization-mode=Webhook
  4. D. --anonymous-auth=false と --authorization-mode=AlwaysAllow
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正解:C

A 匿名アクセスを許したうえで認可も素通しにする、最も危険な組み合わせ

B 認可はkube-apiserverへ委譲されるが、匿名アクセスを残すと不要な攻撃面がそのまま残る

C(正解) 正解。匿名アクセスを拒否したうえで、認可判断をkube-apiserverのSubjectAccessReviewに委譲することで、kubelet APIへのアクセスをRBACで統制できる

D 認証は要求されるものの、認証さえ通れば何でもできてしまうため保護として不十分

コンポーネント保護

Q10. 最小権限の観点から、各ノードで動くkube-proxyに与えるべき権限として適切なのはどれですか?

  1. A. クラスタ内すべてのリソースに対するget/list/watch権限
  2. B. ServiceやEndpointSliceなど必要なリソースの読み取り権限のみ
  3. C. PodとDeploymentのcreateとdeleteの権限
  4. D. 全NamespaceのSecretに対するget権限
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正解:B

A 必要以上に広く、Secretまで読めてしまうため侵害時の被害が大きい

B(正解) 正解。kube-proxyの役目はServiceの通信ルールを維持することなので、転送ルールの生成に必要な情報の参照だけあればよい

C kube-proxyはPodもDeploymentも作成・削除しない

D 転送ルールの生成にSecretは不要で、与えると侵害時に資格情報を持ち出される

コンポーネント保護

Q11. アプリケーションPodにホストのコンテナランタイムのソケット(例: /run/containerd/containerd.sock)をマウントすることが極めて危険な理由はどれですか?

  1. A. ソケットへの読み書きがノードのディスク容量を大量に消費するため
  2. B. kubeletがそのPodのライフサイクルを管理できなくなるため
  3. C. Podのネットワークがホストと共有されてしまうため
  4. D. ランタイムへ直接命令して特権コンテナを起動でき、実質的にノードを掌握できるため
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正解:D

A 容量の問題ではない

B kubeletの管理対象から外れるわけではない

C それはhostNetworkを有効にした場合の説明で、ランタイムソケットの問題とは別

D(正解) 正解。ホストのファイルシステムをマウントしたコンテナも起動でき、KubernetesのRBACやアドミッション制御を丸ごと迂回する経路になる

Kubernetesセキュリティの基礎

Admission/Pod Security

Q12. Pod Security Standardsの3つのプロファイルのうち、非rootでの実行、特権昇格の禁止、ほぼすべてのLinux Capabilityの削除などを要求する最も制限の強いものはどれですか?

  1. A. privileged
  2. B. baseline
  3. C. hardened
  4. D. restricted
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正解:D

A 制限のないプロファイルで、既知の特権昇格をすべて許してしまう。信頼されたシステムワークロード向け

B 既知の特権昇格を防ぐ最小限の制限にとどめ、一般的なアプリを動かしやすくした中間のプロファイル

C架空 Pod Security Standardsにこの名前のプロファイルは存在しない

D(正解) 正解。現在のPodハードニングのベストプラクティスに沿った最も厳しいプロファイルで、runAsNonRootやseccompProfileの指定などを要求する

Admission/Pod Security

Q13. 稼働中の本番Namespaceについて、ワークロードを止めずにPod Security Standardsのrestrictedへの適合状況を調べたいとき、最初に取るべき方法はどれですか?

  1. A. enforceラベルをrestrictedにし、拒否されたPodを洗い出す
  2. B. auditとwarnのラベルだけをrestrictedにし、enforceは緩いままにする
  3. C. Namespaceを一度削除して作り直す
  4. D. すべてのPodにprivilegedのSecurityContextを設定する
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正解:B

A 違反するPodが即座に作成できなくなり、再起動やスケール時に本番障害を招く

B(正解) 正解。auditは監査ログに記録し、warnはkubectl実行時に警告を返すため、稼働に影響を与えずに違反を洗い出して適合状況を評価できる

C 稼働中のワークロードを失うだけで、適合状況の評価にはならない

D セキュリティを著しく悪化させる操作であり、評価の手段としても意味がない

Admission/Pod Security

Q14. Pod Security Standardsのbaselineプロファイルが主に禁止しているものはどれですか?

  1. A. コンテナをroot(UID 0)で実行することそのもの
  2. B. コンテナがLinux Capabilityを1つでも保持していること
  3. C. privilegedコンテナやホスト名前空間の共有、hostPathなどの設定
  4. D. 署名や来歴が検証されていないコンテナイメージの使用
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正解:C

A 非rootの要求はrestrictedの条件で、baselineではrootでの実行自体は許容される

B Capabilityをほぼすべて削除させるのはrestricted。baselineは危険な追加Capabilityの付与を制限するにとどまる

C(正解) 正解。baselineはprivileged、hostNetwork/hostPID/hostIPC、任意のhostPathなど、既知の特権昇格につながる設定を禁じる最小限の制限として定義されている

D イメージ署名の検証はPod Security Standardsの対象外で、別のアドミッション制御で実現する

Admission/Pod Security

Q15. 侵害されたコンテナ内に攻撃者が新たなツールを書き込んで実行することを難しくする、SecurityContextの設定はどれですか?

  1. A. readOnlyRootFilesystem: true
  2. B. runAsUser: 0
  3. C. privileged: true
  4. D. allowPrivilegeEscalation: true
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正解:A

A(正解) 正解。ルートファイルシステムを読み取り専用にすることでバイナリやスクリプトの書き込みを防げる。書き込みが必要な箇所だけemptyDirをマウントする

B コンテナをrootで実行させる設定であり、むしろ危険度を高める

C ホストのデバイスやカーネル機能へのアクセスを許す最も危険な設定

D コンテナ内のプロセスが新たな特権を得ることを許す設定。falseにすべきもので、ツールの書き込みや実行を妨げる効果はない

Admission/Pod Security

Q16. コンテナ内のプロセスが、setuidバイナリなどを利用して親プロセスより多くの権限を獲得することを禁止する設定はどれですか?

  1. A. automountServiceAccountToken: false
  2. B. allowPrivilegeEscalation: false
  3. C. readOnlyRootFilesystem: true
  4. D. hostNetwork: false
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正解:B

A ServiceAccountトークンをマウントしない設定で、プロセスの権限獲得とは別の対策

B(正解) 正解。Linuxのno_new_privsを設定し、実行中のプロセスが新たに特権を得ることを防ぐ。restrictedプロファイルでも必須とされる

C ファイルシステムへの書き込みを防ぐ設定で、setuidによる昇格そのものを止めるものではない

D ホストのネットワーク名前空間を使わないという既定の設定で、権限昇格の抑止とは目的が異なる

Admission/Pod Security

Q17. Webサーバのコンテナが1024番未満のポートをbindする必要があります。最小権限に沿った設定はどれですか?

  1. A. privileged: true を設定してコンテナに特権を与える
  2. B. runAsUser: 0 を設定してrootとして実行する
  3. C. capabilitiesのdropにALL、addにNET_BIND_SERVICEのみ
  4. D. hostNetwork: true を設定してホストのネットワークを使う
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正解:C

A ホストのほぼすべての権限を与えることになり、必要な権限に対して過剰

B 動作はするが、コンテナ内のプロセスがrootになるため侵害時の影響が大きくなる

C(正解) 正解。まず全Capabilityを外し、業務上必要な1つだけを戻すのが最小権限の原則に沿った設定になる

D ホストのネットワーク名前空間を使うだけで低位ポートのbind権限は得られず、分離も大きく弱まる

認証・認可/RBAC

Q18. 開発チームに対して、devというNamespace内のPodの参照権限だけを与えたいとき、最小権限の観点で適切なRBACの構成はどれですか?

  1. A. ClusterRoleを作成し、ClusterRoleBindingで開発チームのグループに紐付ける
  2. B. cluster-admin ClusterRoleをRoleBindingでdev Namespaceに紐付ける
  3. C. 各開発者へ管理者用のクライアント証明書を配布する
  4. D. dev NamespaceにPodの参照のみを許可するRoleを作り、RoleBindingで紐付ける
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正解:D

A ClusterRoleBindingは全Namespaceに権限が及ぶため、devだけに限定できない

B 権限はdev内に限定されるが、そのNamespace内であらゆる操作ができてしまい参照権限をはるかに超える

C 認証情報の共有は誰の操作か追跡できなくなるうえ、権限も過剰になる

D(正解) 正解。get/list/watchのみを許可するRoleは対象Namespace内でのみ有効で、動詞も参照系に絞られるため最小権限になる

Kubernetes脅威モデル

脅威モデル/STRIDE

Q19. クラスタに侵入した攻撃者が監査ログの記録を停止させ、自分の操作の痕跡を残さないようにしました。STRIDEモデルでは主にどの脅威に分類されますか?

  1. A. Spoofing(なりすまし)
  2. B. Tampering(改ざん)
  3. C. Information Disclosure(情報漏えい)
  4. D. Repudiation(否認)
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正解:D

A 他人の身元を騙る脅威。ここでの本質は痕跡を追えなくすることにある

B データや設定の不正な書き換えを指す。ログ停止も書き換えを伴いうるが、STRIDEでは記録が残らないこと自体を指す分類が別にある

C 本来見えるべきでない情報が漏れる脅威で、この場面では情報は漏れていない

D(正解) 正解。誰が何をしたかを立証できなくなる脅威で、監査ログの停止・改ざん・保護不足が典型的な原因になる

脅威モデル/STRIDE

Q20. CIパイプラインがビルドしたコンテナイメージが、レジストリへ登録される経路で第三者によって別の中身にすり替えられました。STRIDEではどの脅威にあたりますか?

  1. A. Denial of Service(サービス拒否)
  2. B. Tampering(改ざん)
  3. C. Repudiation(否認)
  4. D. Spoofing(なりすまし)
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正解:B

A 可用性を奪う攻撃を指す。ここではサービスは動き続けている

B(正解) 正解。想定された成果物が不正に書き換えられる脅威で、対策は署名とデプロイ時の署名検証、ダイジェストによる固定になる

C 行為を否認できてしまう脅威で、すり替えそのものの分類ではない

D 身元の詐称を指す。ここではイメージの中身が書き換えられた点が本質なのでTamperingが適切

脅威モデル/STRIDE

Q21. privileged: trueで動作するコンテナを踏み台に、攻撃者がホストのファイルシステムへアクセスしノードのroot権限を取得しました。STRIDEではどの脅威にあたりますか?

  1. A. Elevation of Privilege(権限昇格)
  2. B. Information Disclosure(情報漏えい)
  3. C. Denial of Service(サービス拒否)
  4. D. Repudiation(否認)
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正解:A

A(正解) 正解。与えられた権限を超える権限を獲得する脅威で、特権コンテナやhostPath、ランタイムソケットのマウントが代表的な経路になる

B 結果として情報も漏れうるが、この事象の本質は権限そのものの獲得にある

C 可用性への攻撃であり、ここでの本質ではない

D 行為の追跡可能性に関する脅威で、分類が異なる

脅威モデル/STRIDE

Q22. Kubernetesにおける信頼境界の説明として、正しいものはどれですか?

  1. A. 同一ノード上のPod同士は完全に独立した実行環境であり、仮想マシン同士と同等の境界を持つ
  2. B. 同じNamespaceに属するPod同士の間には信頼境界は存在しない
  3. C. 同一ノード上のPodはホストのカーネルを共有するため、カーネルの脆弱性やコンテナの設定不備は信頼境界を越える経路になりうる
  4. D. kube-apiserverはクラスタ内部からのリクエストを信頼するため、内部通信では認証が不要である
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正解:C

A 通常のコンテナはホストカーネルを共有するため、VM同士に比べて境界は弱い

B 同一Namespaceでも、Podごとに扱うデータや権限が異なるため境界として考慮すべき

C(正解) 正解。だからこそSecurityContextによる制限、seccompやAppArmor、必要に応じたサンドボックスランタイムの併用が重要になる

D kube-apiserverは送信元にかかわらず認証と認可を行う。内部だから信頼するという設計ではない

脅威モデル/STRIDE

Q23. あるPodがhostPathでホストのルートディレクトリをマウントできてしまう構成の危険性として、最も適切なものはどれですか?

  1. A. Podの起動が遅くなり、スケジューリングも失敗しやすくなる
  2. B. kubeletのkubeconfigや証明書を読み書きでき、クラスタの侵害につながる
  3. C. PodがそのノードのIPアドレスを使うようになってしまう
  4. D. 他のNamespaceのPodが自動的にそのボリュームを共有してしまう
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正解:B

A 性能や可用性ではなく、権限と到達範囲が問題の本質

B(正解) 正解。他コンテナのファイルにも到達でき、ノードの掌握や、起動時に実行される設定の書き換えによる永続化にも悪用される

C それはhostNetworkの効果であり、hostPathとは別

D 自動的な共有は起きない。問題はホスト側のデータへ到達できてしまうこと

プラットフォームセキュリティ

サプライチェーン/イメージ

Q24. 署名されていないコンテナイメージがクラスタにデプロイされることを防ぐ仕組みとして、適切なものはどれですか?

  1. A. kubectl verify-imageコマンドをデプロイ前に実行するようチームで取り決める
  2. B. イメージ名にlatestタグを使わないというルールを設ける
  3. C. cosignなどで署名し、アドミッションWebhookで検証してから許可する
  4. D. レジストリをプライベートにしてimagePullSecretsを設定する
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正解:C

A架空 このようなkubectlのサブコマンドは存在しない。また人手の取り決めは強制力を持たない

B タグ運用の改善にはなるが、署名の有無は一切検証できない

C(正解) 正解。署名と信頼された発行者を、デプロイ経路上の強制ポイントであるアドミッションで検証することで、抜け道なくポリシーを適用できる

D 取得元の制限にはなるが、そのレジストリに置かれたイメージが正当な出所かどうかまでは保証できない

サプライチェーン/イメージ

Q25. SBOM(Software Bill of Materials)を成果物ごとに生成・保管しておく主な利点はどれですか?

  1. A. イメージのサイズが小さくなり、Pullが高速になる
  2. B. 実行中のコンテナの異常な挙動を検知できるようになる
  3. C. コンテナが特権昇格することを未然に防げる
  4. D. 新たな脆弱性の公表時に、影響を受ける成果物を即座に特定できる
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正解:D

A SBOMは構成情報の一覧であり、イメージの軽量化とは無関係

B それはランタイムセキュリティツールの役割で、SBOMは実行時の監視を行わない

C SBOMは目録であって、予防的な実行制御は行わない

D(正解) 正解。依存関係とバージョンの目録があることで、再スキャンの完了を待たずに影響を受けるコンポーネントを含む成果物を特定でき、対応の優先順位付けができる

サプライチェーン/イメージ

Q26. CIパイプラインのビルド時にイメージの脆弱性スキャンを行っています。それだけでは不十分な理由はどれですか?

  1. A. スキャナはビルド時にはベースイメージを検査できないため
  2. B. 脆弱性は後から公表されるため、ビルド時に安全でも後から脆弱になる
  3. C. CIで検出した脆弱性は本番環境には影響しないため
  4. D. スキャナは実行中のPodに対してしか使えないため
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正解:B

A ベースイメージに含まれるパッケージも含めて検査できる

B(正解) 正解。ビルド時に問題がなかったイメージも後から脆弱になる。レジストリ上の既存イメージや稼働中のワークロードを定期的に再スキャンし、再ビルドと再デプロイにつなげる運用が必要になる

C 同じイメージを本番で動かすのだから当然影響する

D イメージスキャナはレジストリ上のイメージも検査できる

サプライチェーン/イメージ

Q27. 本番のマニフェストでコンテナイメージをmyapp:latestのような可変タグで指定することの問題点はどれですか?

  1. A. タグは後から別のイメージへ付け替えられるため、実行される中身が変わりうる
  2. B. latestタグのイメージはKubernetesが取得できない
  3. C. latestタグを使うとimagePullPolicyがNeverになる
  4. D. latestタグのイメージは自動的に署名検証の対象外になる
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正解:A

A(正解) 正解。同じマニフェストでも取得されるイメージが変わりうる。sha256ダイジェストで指定すれば内容が一意に固定されるため、再現性とサプライチェーンの完全性の観点から本番ではダイジェスト指定が推奨される

B 取得はできる。問題は取得できるかどうかではなく、何が取得されるかが不定な点にある

C タグを省略した場合やlatestの場合の既定はAlwaysで、Neverにはならない

D タグの名前によって署名検証の要否が変わることはない

Admission/Pod Security

Q28. アドミッションWebhookについて、正しい説明はどれですか?

  1. A. ValidatingとMutatingは同時に実行され、順序は保証されない
  2. B. Validating Webhookはオブジェクトを書き換えて、不足しているセキュリティ設定を補える
  3. C. 両者の間でAuditingAdmissionWebhookが監査を行う
  4. D. Mutating Webhookが先に書き換え、その後Validating Webhookが検証する
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正解:D

A 順序は決まっており、Mutatingが先、Validatingが後に実行される

B オブジェクトの書き換えはMutatingの役割で、Validatingは許可か拒否かを返すだけ

C架空 このような種類のアドミッションWebhookは存在しない

D(正解) 正解。Mutatingがオブジェクトを書き換え、Validatingが最終的な内容を検証して許可・拒否を判断する。この順序により、Mutatingが追加・変更した内容もValidatingの検証対象になり、ポリシーの抜けを防げる

コンプライアンスとフレームワーク

フレームワーク/ベンチマーク

Q29. CIS Kubernetes Benchmarkはどのような文書ですか?

  1. A. Kubernetesの認定試験の出題範囲を定めた文書
  2. B. 設定項目ごとに推奨される構成と、その確認・修正の手順をまとめた設定基準
  3. C. コンテナイメージに含めてよいパッケージの一覧を定めた許可リスト
  4. D. クラウド事業者と利用者の責任分界点を法的に定めた契約書の雛形
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正解:B

A 試験のカリキュラムはLinux FoundationやCNCFが公開するもので、CISの文書ではない

B(正解) 正解。コントロールプレーンやノードの設定について、匿名認証を無効にする、といった具体的な推奨を、監査可能なチェック項目として提供する

C パッケージの許可リストを配布する文書ではない

D 契約文書ではなく、技術的な設定基準にあたる

フレームワーク/ベンチマーク

Q30. 稼働中のクラスタがCIS Kubernetes Benchmarkの各項目に適合しているかを自動でチェックするために使われるツールはどれですか?

  1. A. cluster-audit-scanner
  2. B. kubectl diff
  3. C. kube-bench
  4. D. etcdctl
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正解:C

A架空 このような名前のツールは存在しない

B ローカルのマニフェストとクラスタ上の状態の差分を表示するコマンドで、ベンチマークの評価は行わない

C(正解) 正解。CIS Kubernetes Benchmarkの各項目をテストとして実装しており、ノードやコントロールプレーンの設定を検査して合否と是正方法を出力する

D etcdを直接操作するCLIで、ベンチマークの検査用途ではない

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